リニューアル工事とは

リニューアル工事とは、エレベーターのカゴやレールはそのままで、制御関連の基板や配線類を一式交換する工事のことです。
建物が概ね50年位保つのに対して、エレベーターはその間に最低でも一度はリニューアル工事が必要になります。
現在では、特に80年代に設置された古いエレベーターの制御基板などが2012年問題などで部品の入手が困難になることや、そもそも電気部品や配線類が設置から25年も経過すると劣化して不具合の原因になるので、制御盤の一式取替が必要になります。
通常は、制御盤・ケーブル類・カゴ内操作盤・乗り場表示盤・カゴドアコントローラー・昇降路内スイッチ類をまとめて一式取り替えます。
それ以外にも、巻上機を一式交換することもございます。

機械式のリレーを多数使用しており、万一の故障の際にも原因を究明するのに時間がかかっていました。

プログラマブルコントローラー(PLC)による制御で、コンパクトに設計されており、消費電力も抑えることが出来ます。

三流メーカーのエレベーターの場合は、巻上機の交換が必要になることもありますのでご注意下さい。
画像は、海外メーカー製の巻上機で綱車やブレーキライニングの摩耗限度寸法が不明であり、非常に不安な状態でした。

日本国内大手の巻上機メーカーから購入した巻上機に変更しますので、非常に安心です。

フルメンテナンス契約をしていても、リニューアル工事には別途莫大な費用が必要です。

POGメンテナンス契約でメンテナンス費を安く抑えて、リニューアル費用を積み立てる方がお得です。
機器が一新されますので、乗り心地や、省エネ性能の向上が見込まれます。
フルメンテナンス契約の高い契約料金のままですと、10年もあればリニューアル費用を超えてしまいます。

乗用エレベーター(5停止 6名 450kg積載 分速45m)弊社営業所近隣物件の場合

メーカーによるフルメンテナンス契約
(月単価)
¥50,000(※)
弊社によるPOGメンテナンス契約
(月単価)
¥15,000
差額¥35,000×12ヶ月×10年=¥4,200,000
※:現在ではこんな高い金額で契約している所は無いと信じたいですが・・・

420万円あれば、巻上機を除くリニューアル工事でしたらおつりが来ます。
設置からたったの10年でリニューアル工事が出来るほどの差額です。

少し大げさでしたので、現実的な金額で比較してみましょう。

メーカーによるフルメンテナンス契約
(月単価)
¥35,000(※)
弊社によるPOGメンテナンス契約
(月単価)
¥15,000
差額¥20,000×12ヶ月×10年=¥2,400,000
※:現在でも多くがこの金額前後で契約されているはずです

10年でリニューアル工事は無理ですが、15年あれば360万円になりますのでリニューアル工事が可能な額になります。
15年間のフルメンテナンス契約で、一体どれだけの部品を交換してくれるのでしょうか?
手間賃を含めても、せいぜい100万円ほどしかかかりません。
※日本オーチスエレベーター製は除く(モーター制御装置部品代が異常なほどに高額です)

エレベーターの場合は、設置後10年経過以降に電気部品の交換工事が必要になってきますので、どれだけ部品交換するかも分からないのに高い金額でフルメンテナンス契約するよりも、POGメンテナンス契約で賢く節約して、早めにリニューアルする方が断然お得ですし、エレベーターをより良い状態に末永く保つことが出来るのです。